「ホームページ作成ソフトを使いたいけど、色々なツールがあってどれがよいのかわからない」とお感じになっている方に向けて、特徴や用途別に5つのカテゴリーに分けておすすめソフトを解説します。
このページを読むことで、自分にピッタリのホームページ作成ソフトがわかります。
おすすめのホームページソフトのカテゴリー(クリックで各エリアにジャンプ)
ホームページ作成ソフトの選び方(比較のポイント)
ホームページ作成ソフトを選ぶ際は、下記の7つのポイントに注目して比較することがおすすめです。
以下でそれぞれの詳細を解説します。
対象レベル
ホームページ作成ソフトと一口に言っても、扱うために必要な知識レベルには違いがあります。まったくの初心者でも大丈夫なものもあれば、コーディングやデザインのスキルが必要になるものもあります。
そのため、そのソフトが対象としているレベルとあなたのスキルがマッチするものを選定することが非常に大切です。
料金プラン
ホームページ作成ソフトの料金は、無料で使えるものから月額1万円以上のものまであります。また、同じソフトでも複数の料金プランを用意していることが多いです。
加えて、料金形態には主に下記の3つのタイプが存在します。
- 月額費用のみ
- 月額費用 + 初期費用
- 初期費用のみの買い切り型
機能やサポートの内容とかかる費用のバランスに注目して、ご自身のニーズに適したソフトを選定しましょう。
デザイン
ホームページのデザインは必ずしもおしゃれでなければいけないわけではありませんが、特に会社や事務所、お店など事業用のホームページの場合は、信頼感を担保するために一定以上のクオリティは必要になります。
あまりに手作り感があると、見た人から「ちゃんとしたところなのかな?」と不安を抱かれてしまうことも考えられます。
ホームページ作成ソフトを選ぶ上で重要なのは、用意されているテンプレートそのものの綺麗さというよりも、実際にそれらに自分のホームページの内容を入れていった時にどうなるかです。
たとえ見本のテンプレートは綺麗でも、その印象が写真や英語のフォントなどによって支えられている場合は、自分のホームページの内容を入れた途端に素人感が出てしまうことも珍しくありません。
外国製のソフトだと見本が英字で作られていることもあるので、この点は注意するのがおすすめです。
サポート
HTMLやデザインのスキルが必要無いホームページ作成ソフトだとしても、実際に作り始めると何かしらつまづくポイントがあったりします。
そういった時に頼れるサポートが無いと、結局途中で挫折してしまうリスクがあるため注意が必要です。
特に初心者の方は、サポートができるだけ手厚いソフトを選ぶのがよいでしょう。
SEO
公開したホームページに多くの人が訪れるようになるには、Googleなどの検索エンジンでの上位表示を図る「SEO」が重要です。
「SEO」はサーチエンジンオプティマイゼーション(Search Engine Optimization)の略で、検索エンジン最適化を指します。
作成したホームページがGoogle、Yahoo!、Bingなどの検索エンジンで上位に表示されるように、コンテンツや技術的な部分を最適化する取り組みのことです。
ホームページ作成ソフトの中には、高度なSEOを実施できるものもあれば、SEOに不向きなものもあります。
特に事業集客用のホームページを作る場合はSEO機能の有無を確認するのがおすすめです。
公開方法
ソフトで作成したホームページを公開する方法には、主に下記の2種類が存在します。
- 自動公開(データが自動的にサーバーにアップロードされる)
- 手動公開(自分でサーバーにデータをアップロードする)
手動公開の場合は、サーバーを用意したりそこにデータ一式をアップロードしたりする必要があるため、ある程度の技術的な理解が求められます。
サーバーとはホームページのデータを配置してインターネット上で公開できるようにするためのコンピューターのことです。
そのため、初心者の方は自動公開型を選ぶ方がよいでしょう。
開発元
ホームページ作成ソフトには日本製と海外製があります。一概に良し悪しは言えませんが、海外製のソフトには向き不向きが発生しやすい傾向があります。
日本製 | 海外製 | |
---|---|---|
メリット | 日本的なホームページに適している サポートが充実している傾向がある | 世界的に実績が豊富 |
デメリット | 特に無し | デザインが海外的で、日本のホームページには合わない場合がある 画面で使われる言葉が翻訳語でわかりづらい場合がある |
不安があれば日本製のソフトを選ぶ方が無難と言えるでしょう。
おすすめのホームページ作成ソフト16選
この章ではおすすめのホームページ作成ソフトを16つを、下記の5つのカテゴリーに分けて紹介します。それぞれのメリット・デメリットがわかりやすいように徹底比較していくので、ぜひ参考にしてみてください。
初心者におすすめのホームページ作成ソフト
ホームページ作成ソフトを使うことを検討している方の多くは、ホームページ作成については初心者だと思います。
ソフトの選び方の章でも解説した通り、初心者の方はサポートが充実していたり、技術的な知識が求められないものを選ぶことが重要です。
ソフト名 | 特長 | 対象レベル | 料金 | デザイン | サポート | SEO | 公開方法 | 開発元 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
とりあえずHP | 初心者向けに特化していてとにかく簡単 | 初心者 | 月額 2,970円 | テンプレートにそのまま流し込まれるので綺麗になりやすい | メールサポート | 無料個別サポート基本的な設定が可能 | 自動公開 | 日本 |
Wix | 世界190か国での豊富な利用実績 | 初心者〜中級者 | 月額 0〜3,800円 | ある程度自由度があるので、素人感が出やすい | 有人サポートは無し | 構造化データやリダイレクトなど高度な設定も可能 | 自動公開 | イスラエル |
ペライチ | ランディングページに強い | 初心者〜中級者 | 月額 0〜7,678円 | ある程度自由度があるので、素人感が出やすい | メールサポート 有料個別サポート | 基本的な設定が可能 | 自動公開 | 日本 |
グーペ | 店舗系のホームページに向いている | 初心者 | 月額 1,100〜3,850円 | テンプレートにそのまま流し込まれるので綺麗になりやすい | メールサポート | 基本的な設定が可能 | 自動公開 | 日本 |
Jimdo | AIによる自動作成機能搭載 スマホでHPを作成可能 | 初心者〜中級者 | 月額 0〜5,330円 | ある程度自由度があるので、素人感が出やすい | メールサポート | noindexやリダイレクトなど高度な設定も可能 | 自動公開 | ドイツ |
とりあえずHP
- とにかく簡単に使える
- 無料の個別レッスンなど有人サポートが充実
- 綺麗なデザインを作りやすい
- 日本の企業が開発・運営
- 無料で使い続けることはできない
「とりあえずHP」は2009年から2.5万人以上に使われているホームページ作成ソフトで、とにかく初心者向けに特化していることが特長です。
画面の操作でも難しい言葉は出てきませんし、無料でマンツーマンの個別レッスンを受けられるなどサポートもかなり充実しています。
また、プロが作成したテンプレートに文字や画像を流し込むだけでホームページ化されるので、スキルが無い方でも綺麗なデザインを作れます。
他のHP作成ソフトだと、ある程度自由度があるがゆえに初心者が編集すると野暮ったいデザインになってしまう傾向がありますが、とりあえずHPの場合はその心配がありません。
「ホームページ作りで挫折したくない」「デザインスキルは無いけどしっかりした品質のページを作りたい」という初心者の方にはおすすめのソフトです。
Wix
- 世界190か国で2億人以上の利用者がいるという豊富な利用実績
- AIによるホームページ自動作成機能
- ネットショップ・予約システム・ロゴメーカーなど豊富な機能
- 言葉が分かりづらいことがある
- サポートが手薄
Wixはイスラエル製の世界的に使われているホームページ作成ソフトで、なんと190か国以上で2億人以上に使われています。
非常に高性能で、質問に答えていくだけでAIがホームページやロゴを自動的に作成してくれる機能も搭載しています。
ネットショップや予約システムも実装できるため、様々な形式のホームページに対応できる点も強みです。
ペライチ
- ランディングページに強い
- 決済・予約システム・メール配信など豊富な機能
- 公開できるページ数が少ない
ペライチは元々1枚モノのランディングページの作成ソフトとして開発されたものなので、ランディングページを作りたいケースには非常に適しています。
ランディングページとは広告などでよく使われる、1ページだけで情報を完結させるタイプのWebページのことです。
現在は1ページ完結でなく複数ページから構成されるホームページにも対応していますが、それでも作成できるページ数はやや少ない(最小プランだと1ページ、最大プランでも20ページまで)ので、ホームページを運用する中でページを増やしていく可能性がある場合は注意が必要です。
元々ランディングページ用だっただけあり、メルマガ配信や決済、予約システムなどマーケティング関連機能が充実しています。
グーペ
- 店舗のホームページを作りやすい
- クーポン・メールマガジン・予約システムなど高機能
- デザインテンプレートの数が少ない
- デザインテンプレートの利用料が別途かかる場合がある
グーペは店舗のホームページ作成に特化しており、飲食店や小売店などを営む方にはピッタリのソフトです。
初心者向けのソフトの中でも特にわかりやすく、スキルが無くても綺麗なデザインを維持しやすいです。
「初心者かつ店舗用のホームページ」という条件に当てはまる場合は有力な選択肢と言えるでしょう。
Jimdo
- AIによるホームページ自動作成機能
- スマホでも操作しやすい(ただしスマホではAIによる自動作成機能は使用不可)
- 言葉が分かりづらいことがある
Jimdoはドイツ製のホームページ作成ソフトで、世界的に使われている点や、AIによる自動作成機能が搭載されているなど、色々な点で前述のWixに似ています。
Wixとの違いとしては、スマホアプリが使いやすく、PCが無くともスマホだけでホームページを作りやすい点が挙げられます。
無料で使えるホームページ作成ソフト
無料で使えるホームページ作成ソフトに絞って選びたい方におすすめのサービスを4つご紹介します。
ソフト名 | 特長 | 対象レベル | 料金 | デザイン | サポート | SEO | 公開方法 | 開発元 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Wix | 世界190か国での豊富な利用実績 | 初心者〜中級者 | 月額 0〜3,800円 | ある程度自由度があるので、素人感が出やすい | 有人サポートは無し | 構造化データやリダイレクトなど高度な設定も可能 | 自動公開 | イスラエル |
WordPress | 柔軟性が高く、本格的なマーケティング利用が可能 | 中級者〜上級者 | 0円 (サーバー・ドメインは別途必要) | スキル次第 | 有人サポートは無し | プラグインやテーマの機能を用いて高度な設定が可能 | 手動公開 | 世界中 |
WordPress.com | WordPressの簡易版 | 初心者〜中級者 | 月額 0〜5,220円 | スキル次第 | メールサポート | チャットサポートプラグインやテーマの機能を用いて高度な設定が可能 | 自動公開 | アメリカ |
Google サイト | Google アカウントがあればすぐに作成可能 | 初心者 | 0円 | ある程度自由度があるので、素人感が出やすい | 有人サポートは無し | 機能は限定的 | 自動公開 | アメリカ |
Wix
- 世界190か国で2億人が以上と豊富な利用実績
- AIによるホームページ自動作成機能
- ネットショップ・予約システム・ロゴメーカーなど豊富な機能
- 言葉が分かりづらいことがある
- サポートが手薄
初心者向けのソフトの章でもご紹介したWixは無料でホームページを作成・公開することができます。
190か国以上で2億人以上の利用者を持つグローバルなサービスで、質問に答えていくだけでホームページの骨子やロゴを自動で作成できるなど非常に高機能である点が特長です。
ただし、無料版には、オリジナルドメインを使えない点や「このホームページはWixで作られています」という内容の帯が表示されてしまう点などの制約は存在するので、本格的に事業用のホームページを運用していきたい場合は有料プランを使うのが望ましいでしょう。
WordPress
- 本格的なマーケティング活用が可能
- 非常に高い柔軟性
- 圧倒的なシェア(世界中のホームページの40%以上がWordPressで作られている)
- ドメイン・サーバーは自分で用意する必要がある
WordPressは圧倒的なシェアを持つソフトで、2023年現在、世界中のホームページの40%以上がWordPressによって作られています。(出典:https://w3techs.com/technologies/details/cm-wordpress)
柔軟性が高く本格的なマーケティング活用が可能であるにもかかわらず、WordPressそのものは完全に無料で使い続けることができます。
ただしホームページを公開するには別途サーバーやドメインを自分で用意しなければならず、他のソフトと比べて技術的なハードルがやや高いです。また、WordPressが無料でもサーバーやドメインは有料の場合があります。
ある程度のホームページの知識があって、かつHPによって本格的に事業集客をおこなっていきたい場合はおすすめのソフトです。
WordPress.com
- 通常のWordPressよりも簡単
- 通常のWordPressに引っ越しやすい
- 無料プランだとサイトと関係無い広告が表示される
- 管理画面の翻訳がおかしい時がある
WordPress.comは前述のWordPressの簡易版のソフトです。
通常のWordPressを扱うのにある程度の知識が必要であるのに対して、その簡易版であるWordPress.comはサーバーやドメインを自分で用意する必要が無いなど簡単に扱うことができます。
また、後から通常のWordPressに引っ越しやすいので、「最初は簡易的にホームページを作りう、事業が成長してきたらホームページも本格化していきたい」という場合にはピッタリの選択肢です。
Google サイト
- Googleのアカウントがあればすぐに使える
- 集客には向かない
- 機能が限定的
Google サイトはGoogleが提供する様々なサービスの1つで、完全に無料で使うことができます。
Google アカウントさえあればすぐに使い始めることができ、面倒な登録作業などが不要な点はメリットです。
ただし、機能がかなり限定的で集客用のホームページには向かず、例えば「限られたコミュニティの中でのみ閲覧する用のホームページをサクッと作り、そのまま無料で公開し続けたい」といった限定的なニーズに適したソフトだと言えます。
スマホから操作できるホームページ作成ソフト
「PCを使う習慣が無く、スマホだけでホームページを作りたい」と考えている方にピッタリのホームページ作成ソフトを4つご紹介します。
ソフト名 | 特長 | 対象レベル | 料金 | デザイン | サポート | SEO | 公開方法 | 開発元 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
とりあえずHP | 初心者でも簡単にスマホだけで公式サイトを作れる | 初心者 | 月額 2,970円 | テンプレートにそのまま流し込まれるので綺麗になりやすい | メールサポート | 無料個別サポート基本的な設定が可能 | 自動公開 | 日本 |
Jimdo | アプリがシンプルで使いやすい | 初心者〜中級者 | 月額 0〜5,330円 | ある程度自由度があるので、素人感が出やすい | メールサポート | noindexやリダイレクトなど高度な設定も可能 | 自動公開 | ドイツ |
MOSH | サービスの販売に特化 | 初心者 | 決済手数料 3.6%(MOSHで作成したページから自分のサービスが売れるたびに課金) | シンプルながら整ったデザインを作りやすい | LINE@サポート | SEOに関する機能は無い | 自動公開 | 日本 |
クレヨン | 初心者が親しみやすいトーン | 初心者 | 月額 0円〜3,190円 | テンプレートのデザインクオリティは高くない | 有人サポートは無し | SEOに関する機能は無い | 自動公開 | 日本 |
とりあえずHP
- とにかく簡単に使える
- 無料の個別レッスンなど有人サポートが充実
- 綺麗なデザインを作りやすい
- 日本の企業が開発・運営
- スマホでもパソコンと同じ機能が使える
- 無料で使い続けることはできない
初心者向けのソフトの章でも紹介したとりあえずHPは、スマホからも操作しやすく、パソコンを使わなくてもホームページを作成できます。実際、とりあえずHPの利用者の中にはスマホだけで操作している方も少なからずいらっしゃいます。
スマホで操作できる他のソフトとの大きな違いは、パソコンから操作する場合と同じ機能を利用できることです。
他のソフトのスマホアプリは、パソコンで操作する場合と比べて大きく機能が制限されている場合が多いです。それに対して、とりあえずHPのスマホ版はiPhoneアプリ・Androidアプリではなくパソコンと同じWebアプリをスマホでも使いやすく調整したものなので、パソコン版と機能が同じなので大きな魅力です。
Jimdo
- スマホアプリがシンプルで使いやすい
- PC版と比べて機能がかなり限定的
初心者向けソフトの章でもご紹介したJimdoのスマホアプリ版は、かなりシンプルな画面構成なので操作しやすいです。
作成中のホームページをプレビューしながら編集できるため、細かく文言や表示を調整しやすい点もメリットと言えます。
注意点としては、Jimdoのスマホアプリはパソコン版(Web版)と比べるとかなり機能が限定されています。そのため、完全にスマホだけでホームページを作成・運用したい方には向かないかもしれません。
MOSH
- サービス販売に特化した機能が豊富
- スマホで扱いやすい
- できあがるHPもスマホからのアクセスを想定した作りになっているため、パソコンでは少し見づらい
MOSHはネット上で自分のサービスを販売するためのホームページに特化したソフトです。オンライン決済や予約受付・管理機能など、サービスの販売に必要な機能が豊富に備わっています。
また、ソフトの操作もできあがるホームページもどちらもスマホをメインに設計されているため、「スマホを使ってホームページを作りたいし、ターゲット層もスマホからのアクセスがメインになる」という方向けのサービスと言えます。
上記の通り総じて特色が強いHP作成ソフトなので、向き不向きがかなり明確に分かれるホームページ作成ソフトです。
クレヨン
- 初心者向けに作られている
- デザインクオリティが他のソフトと比べて高くない
- デザインテンプレートを後から変えられない
クレヨンは初心者向けのホームページ作成ソフトで、スマホアプリからすべての操作をおこなえます。
使い方を解説したYouTubeチャンネルもあり、総じて、知識の無い方でも途中でつまづきづらい設計になっている点が魅力です。
デメリットとしては、できあがるホームページのデザインクオリティが他のソフトと比べて高くない点と、一度選択したデザインテンプレートを後から変更できない点が挙げられます。
マーケティングに向いているホームページ作成ソフト
事業集客のためにホームページを活用したい方に向けて、マーケティングに向いているソフト4つご紹介します。
ソフト名 | 特長 | 対象レベル | 料金 | デザイン | サポート | SEO | 公開方法 | 開発拠点 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
WordPress | 柔軟性が高く、本格的なマーケティング利用が可能 | 中級者〜上級者 | 0円 (サーバー・ドメインは別途必要) | スキル次第 | 有人サポートは無し | プラグインやテーマの機能を用いて高度な設定が可能 | 手動公開 | 世界中 |
ferret One | 本格的なコンサルサービスを受けられる | 初心者〜中級者 | 初期費用 10万円 月額 10万円~ | ある程度自由度があるので、素人感が出やすい | マーケティングの戦略立案から実行支援まで本格的な伴走サポート | SEOの専門企業と連携のもとシステム的な最適化が随時反映 | 自動公開 | 日本 |
BiNDup | 独自のマーケティング機能を搭載 | 中級者〜上級者 | 月額 528円〜10,780円 | テンプレートにそのまま流し込まれるので綺麗になりやすい | メールサポート | canonicalやrobots.txtの設置など高度な設定も可能 | 自動公開 | 日本 |
STUDIO | スキルがあれば高度なクリエイティブをノーコードで作成できる | 中級者〜上級者 | 月額 980円〜5,680円 | スキル次第 | チャットサポート | 基本的な設定は可能だがCSRになる点は要注意 | 自動公開 | 日本 |
WordPress
- 本格的なマーケティング活用が可能
- 非常に高い柔軟性
- 圧倒的なシェア(世界中のホームページの40%以上がWordPressで作られている)
- ドメイン・サーバーは自分で用意する必要がある
無料で作れるソフトの章でも紹介したWordPressは、マーケティングに非常に向いています。
まず、WordPressにはテーマとプラグインという構成要素があります。
テーマ | プラグイン |
---|---|
WordPress製のホームページのテンプレート | WordPressのホームページに機能を追加できるパッケージ |
これらの中には、SEOやコンバージョン獲得、ページ速度改善などのマーケティング上の重要性が高い項目の最適化を高度なレベルで実行する機能を備えたものが多く揃っています。
WordPress以外のソフトでは施せないような細かな調整を、テーマあるいはプラグインをインストールして管理画面から設定するだけで簡単に実行できるのは非常に魅力的です。
また、プログラムを直接編集することもできるので、スキルがあれば独自の仕様を実装することもでき柔軟性が高いです。
ferret One
- 国内最大級のマーケティング系メディアferretのノウハウが反映されている
- 本格的なコンサルティングサービスを受けられる
- 金額がかなり高い(初期費用10万円・月額費用10万円〜)
ferret Oneは、マーケティング系のWebメディアとしては国内最大手クラスのferretを運営するベーシック社が開発・提供するホームページ作成・運営ソフトです。
「BtoBマーケティングをこれ1つで」というキャッチコピーにも表れている通り、主には法人向けの事業を営む企業用のホームページに適しており、アクセス解析やSEOの順位計測、見込み客へのメール送信などのマーケティング機能がオールインワンになっています。
また、コンサルタントからの支援を受けながらferret Oneでホームページの設計・制作・運用をおこなう伴走プランもあり、社内の知見に自信が無い企業でも導入しやすいです。
BiNDup
- 独自のマーケティング分析機能を搭載
- 構造化データや画像サイズの最適化など専門性が高めの機能を搭載
- 独自タグの挿入やCSSの部分的な編集が可能など柔軟性が高め
- 扱うのに慣れが必要
BiNDupはマーケティング機能を強みとするホームページ作成ソフトです。
Google Analyticsとデータを連携することで、ホームページのマーケティング目標の達成状況を自動的に可視化してくれたり、SEOの設定をアシストしてくれる機能などが備わっています。
前述のferret Oneよりも費用が安く、初年度無料のエントリーコースもありますし、有料の基本コースも月額契約で3,278円(税込)/月と一般的なホームページ作成ソフトの相場並みです。
費用を押さえながらマーケティングに強いホームページを作成したい場合にはおすすめのソフトだと言えます。
STUDIO
- 高度なデザインを作成できる
- 扱うためにはデザインのスキルが必要
STUDIOは前述のソフト群と少し毛色が異なり、基本的にはデザインができる人が使うためのソフトです。
そのため、他のソフトと比べて、使いこなせれば制作できるページのデザインクオリティはかなり高いです。
スキルが無い方が導入するにはハードルがありますが、「オリジナルのデザインをしっかり作り、その後コーディング無しでそのまますぐに公開したい」というニーズには適しています。
買い切り型のホームページ作成ソフト
月額課金型ではなく買い切り型のホームページ作成ソフトを使いたい方に向けて、おすすめのソフトを3つご紹介します。
ソフト名 | 特長 | 対象レベル | 料金 | デザイン | サポート | SEO | 公開方法 | 開発拠点 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
シリウス | 買い切りソフトの中では先進的なデザイン・機能を搭載 | 初心者〜中級者 | 31,800円 | ある程度自由度があるので、素人感が出やすい | メールサポート | ファイルの遅延読み込みや構造化データなど高度な設定が可能 | 手動公開 | 日本 |
ホームページ・ビルダー | 30年近い歴史を持つホームページ作成ソフトの老舗 | 初心者 | 16,500円〜29,700円 | 基本的にテンプレートに沿って文字や画像を入れていくだけなので綺麗になりやすい | 電話サポート | 基本的な設定は可能 | 手動公開 | 日本 |
ホームページ V4 | 価格がかなり安い | 中級者 | 5,478円 | テンプレートのデザインクオリティは高くない | メールサポート | ほぼ対応無し | 手動公開 | 日本 |
シリウス
- 買い切り型のソフトの中ではデザイン・マーケティング機能ともにかなり充実している
- Windowsでしか使えない
買い切り型のソフトはやや古いシステムのものが多いですが、シリウスはSIRIUS2という現代的な仕様の新バージョンが出ており、用意されているデザインテンプレートや機能などのクオリティが月額課金制のソフトと比べて遜色ありません。
特にマーケティング的な機能が充実しており、構造化データなどの高度なSEO設定やページ速度の高速化などを実施可能です。
記事の装飾機能も充実しているので、コンテンツSEOなどの取り組みを予定している方にはピッタリのソフトです。
ホームページ・ビルダー
- 30年近い歴史がある
- 上場企業が運営している安心感
- インストールしたPCでしか使えない
- Windowsでしか使えない
ホームページビルダーはホームページ作成ソフトとしてかなり老舗のソフトで、30年近い歴史を持ちます。また、運営会社のジャストシステム社は上場企業なので、総じて信頼感・安心感が高いです。
上述のシリウスなどと比べるとマーケティング機能は弱いので、「ホームページとして公開できればそれで十分」という初心者の方に向いています。
操作性の面ではやや慣れが必要な印象もありますが、HTML・CSSなどの専門知識は必要無く、スキルに自信が無くてもホームページを完成させられます。
ホームページ V4
- 値段が安い(5,478円)
- 画像編集機能がある
- 操作がわかりづらい
- デザインのクオリティが高くない
- インストールしたPCでしか使えない
- Windowsでしか使えない
ホームページ V4は、上場企業であるソースネクスト社が提供するホームページ作成ソフトです。
特長は何といっても安いところで、買い切り5,000円台で購入することができます。また、写真編集の機能もついているので、他のデザインソフトなどを使わずとも切り抜きや不要な物体の削除などをおこなえます。
デメリットとしては、デザインテンプレートのクオリティも高くありません。そのため、「ホームページの質にはとりあえずこだわらないから、とりあえず安く用意したい」という方には選択肢に入るソフトと言えるでしょう。
ホームページ作成ソフトのメリット・デメリット
本コラムではおすすめのホームページ作成ソフトを解説してきましたが、そもそもソフトを使うことにどのようなメリットとデメリットがあるのかをここで整理しておきます。
メリット
ソフトを使うメリットは下記の通りです。
- コーディングやデザインのスキルが不要
- すぐにホームページを作れる
- オールインワン型のソフトが多い(サーバー・ドメインの準備が不要)
コーディングやデザインのスキルが不要
ホームページをソフトを使わずに作成するには、HTMLやCSS、JavaScriptなどのコーディング技術が必要になります。
しかし、これらは身につけるまでに少なくとも数ヶ月はかかるものなので、「ホームページ制作のスキルを習得することではなく、事業のホームページを用意することが目的」という場合はかなりハードルが高いです。
また、コーディングだけでなく、ホームページのデザインを作成するスキルも必須で、これも一朝一夕で得られる能力ではありません。
その点、ホームページ作成ソフトはまったくコーディングの知識がページを作成・公開・編集できます。また、デザインはテンプレートを選ぶだけで大丈夫なサービスも多いです。
すぐにホームページを作れる
ソフトを使う場合、掲載する文章さえ事前に用意できていれば、モノにもよりますが1、2時間でホームページを完成させることも可能です。
このスピード感は、コーディングによる自作や業者への外注ではありえないので、すぐにホームページを公開したい方にはピッタリです。
オールインワン型のソフトが多い(サーバー・ドメインの準備が不要)
ホームページをインターネット上で公開するためには、どのような手段で作るとしても、必ずサーバー・ドメインが必要です。
ただし、これらをそれぞれ自分で契約して連携させなければいかないのか、一括で取得して自動的に連携できるのかは作成手段により異なります。
コーディングにより自作の場合は当然自分でそれぞれ用意する必要があります。外注の場合はケースバイケースですが、業者に代行してもらうには別途費用がかかる可能性があります。
その点、ホームページ作成ソフトはサーバー・ドメイン一体型のオールインワンサービスの形式が多いです。特に初心者向けのソフトはまずこれに当てはまるので、「知識に自信が無い」「できるだけ手間をかけたくない」という方には適しています。
デメリット
ソフトを使うメリットは下記の通りです。
- 柔軟性があまり無い
- 運営元からの影響を受ける
柔軟性があまり無い
ホームページ作成ソフトでは、サービスごとに仕様が定められておりオリジナルの機能を設けたりすることはできません。
そのため、独自の仕様・機能を持ったホームページが必要な場合はソフトは適さない可能性が高いです。
運営元からの影響を受ける
ホームページ作成ソフトは基本的に特定の企業によって開発・運営・提供されています。
そのため、その企業の方針次第でサービスの仕様が変わることは珍しくありませんし、極端な話サービス自体が無くなる可能性もゼロではなく、その点はデメリットと言えるでしょう。
どのホームページ作成ソフトを使うか迷った場合
本コラムではホームページ作成ソフトの選び方、メリット・デメリット、おすすめのソフトについて解説してきました。
あなたにピッタリのソフトが見つかるように丁寧に解説することに努めましたが、もしそれでも迷ってしまう場合は、とりあえず無料トライアルや無料プランがあるソフトを試してみることがおすすめです。
機能や料金の情報を比べている段階ではどれを使うべきか悩ましく感じたとしても、実際に触ってみると「これが使いやすい!」とピンと来ることが多いです。
その点、無料トライアルや無料プランがあるソフトなら、試してみて仮に合わなければ継続しなければいいだけなのでリスクがありません。
本コラムで紹介した中で特におすすめのソフトのうち、無料トライアル・無料プランがあるのは下記の4つです。
公式サイトからぜひ試してみください!